from 西野浩輝
誰でも参加できるオープンな団体ではなく、メンバーから紹介された人しか参加できないというクローズドな団体に参加することになり、その集まりに初めて顔を出しました。
初めは、新規のメンバーということで自己紹介やら何やらで、話題は私のことに集中していましたが、時間が経つうちに内輪話が話の中心になっていきました。
気配りの仕方
クローズド型の団体の良いところは皆さん、非常に仲が良いという特徴があります。限られたメンバーですから、皆さん本音で語り合える雰囲気があります。そのために本当に結束力が強いのです。皆さんが協力し合い、本気でアドバイスし合う関係が出来上がっています。
しかし新参者からすると、そのような輪の中にはなかなか溶け込みにくい雰囲気があるのも事実です。皆さんの仲が良すぎて、いきなりざっくばらんな本音トークに絡みにくいのです。
新参者がいきなりそのような本音トークに絡んでは、失礼になってしまうのではと、不安にも思うのです。
そんなとき、「西野さんにソフトドリンクを用意しましょうか」と声をかけてくださった方がいました。
正直、抜群のタイミングでした。
固まりかけていた私は、トイレにでも席を立って、息を抜こうかと思っていたからです。本当にありがたい声かけでした。その方の一言で、周囲の方が私を話に参加できるよう、諸々説明を加えてくださったのです。
気配りはさりげなく
先ほどの例でも、いろいろと世話を焼いていただいた訳ではないのです。一声をかけてくれただけです。
しかしそれが素晴らしいタイミングだったということです。
いろいろ気を使われていると感じさせずに、気分良くさせる。これが気配りというものでしょう。相手に負担感を感じさせずに、さり気なく気を遣う。
これができるのは、相手をしっかりと観察しているからできるのでしょう。
場の状況や仕草、表情等をよく見ていて、ここぞという時に言葉をかける。お客様が喜ばない訳がないのです。このような対応ができれば、お客様の満足度は非常に高まるでしょう。
「いつも見られている」と思われたり、「気を使ってもらって悪いな」と感じさせたりしては、お客様の精神的な負担感が大きくなってしまいます。
「さり気なく」を演出できれば、お客様は嬉しいという感情しか抱きません。お客様に喜んでもらえる「気配り」を心がけましょう。
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。