最近流行りの言葉に「コラボ」というのがありますよね。正確にはコラボレーションです。意味は、複数の人による協力やその成果ということです。
様々な場面でコラボは、企画・商品化されています。研修やセミナーなんかも、コラボ流行りだったりします。
本業に専念する
自分の仕事の領域を広げて、一人で頑張ることもできるでしょう。実際にそのように仕事の幅を広げている人もいます。
しかし専門領域を広げるというのは、時間と労力を必要とします。
例えば私の知り合いに、ある機械の営業を担当している方がいます。
その方は、その機会のメンテナンスについても非常に良く勉強されていて、少々の故障ならば、自分で直すことができるのです。その努力のおかげでお客様に可愛がられ、気軽にメンテナンスのために声をかけてもらえると嬉しそうにしています。
こうなると、ある意味便利屋です。何でも彼に頼めば無料でやってもらえると、お客様は都合よく彼に依頼するでしょう。
これでは、本末転倒です。
メンテナンスに割く時間は、他のお客様へのお役立ちの時間にすべきなのです。
しかも、きちんとした対価を得られる仕事を、彼は潰して歩いていることになります。
コラボの魅力
コラボするということは自分一人の力ではなく、他人の力を借りるということです。
専門外のことを学ぶ時間も労力も要りません。簡単に自分の知らない分野の知識や技術を手に入れることができるのです。
このコラボは、全くの外部の人との関係に留まりません。一つの会社の中における部署同士の関係についても当てはまります。
営業マンが無理に技術面の知識を吸収しようとせず、技術部門の社員の力を借りれば、より高度な対応が可能となるでしょう。ある程度の基礎知識は営業マンにも必要ですが、本当の技術分野の専門知識は不要です。技術部門の人間と一緒にお客様を訪問した方が、より正確で高度な話ができるはずです。営業マンと技術者が同じ方針で話をすれば、お互いがお互いの「頼りになる助っ人」になります。
つまり、「1+1=2」でなく、「1+1=4」となるのです。コラボすることで営業マンの力が「2」となりコラボする相手の力も「2」となる。合計は「4」なのです。これが正にコラボの魅力なのです。
大きな契約や契約件数を稼ぐのに、自分一人の手柄にしたいという営業マンの気持ちは分かります。
だからこそ、コラボの魅力を思う存分活用すべきなのです。
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。