人間の集中力は、そんなに長く続くものではありません。
集中しているつもりでも、いつの間にか頭の中で違うことを考えていたりすることがあります。
そういう時にだらだらと仕事をしても効率は上がらないでしょう。オンとオフを切り替えて、仕事に望む必要があります。
ずっとスイッチ「オン」は無理
事務仕事の場合、仕事中はずっと机に向かって書類を作るのが仕事だと思っている古典的な会社員の方がおられます。
事務仕事の場合、どれだけ正確に多くの書類を処理できるかというのがその人の能力として評価されるので、ひたすら机に座っていることを美徳とされてきたのでしょう。
しかし冒頭にも言いましたが、人の集中力はそんなには続きません。どこかでスイッチが自動的に「オフ」となっているはずです。「オフ」のまま机で仕事をしているのです。
これでは処理能力は落ちるに決まっていますし、正確さにも欠けるはずです。
ではどうすれば良いのか。
コーヒータイムを取るならば、完全にスイッチを「オフ」にして、コーヒーを味わうことです。喫煙でも同じです。煙草を吸いながら仕事のことを考えないことが重要です。
完全にスイッチを切る時間を確保することが重要です。つまり休息を取るということです。
そのことが返って「オン」の状態を長くすることにつながるのです。
営業マン特有の「オフ」
営業マンの場合は、お客様とのアポイントの関係で強制的に「オフ」となってしまう時間があります。
複数のアポイントの間の時間は、移動時間や書類をまとめる時間として使うことで無駄にしないようにするわけですが、可能ならばそれらの時間はできるだけ短くした方がよいに決まっています。
そうすれば「オン」の時間を長くすることができるから。
このアポイントの取り方一つで、一日の仕事の効率が大きく左右されます。
アポイントの取り方の工夫と隙間時間の有効活用で、「オフ」の時間を短くしましょう。
集中力の続く時間を「オン」と捉え、いつの間にか「オフ」となっていない状況を続けるには、逆に「オフ」の時間を確保することです。
しかし長過ぎる「オフ」は不要ですから、工夫をしながら「オン」状態をできるだけ長くするようにしましょう。
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。