オンライン会議ファシリテーション研修は、ファシリテーターと参加者の両方を育成する「会議ファシリテーション研修」をベースに、様々な制約を受けるオンライン会議に適切な意見促進と意思決定を導くファシリテート技術を身につけます。
オンライン・オフラインに関わらず必要な運営技術を身につけることで、オンライン会議はもちろん、リアル(対面)会議の改善を図ることが出来ます。
オンライン会議における問題とその本質
対面で行う会議と比較した場合、オンライン会議では様々な制約があります。それによりもともとあった問題点が増幅され、会議の効果性に影響を及ぼします。
コミュニケーションの「無機質化」と「一方通行化」
会議に限らずあらゆるオンラインコミュニケーションでもたらされるのが「コミュニケーションの無機質化」と「コミュニケーションの一方通行化」です。ドライな空気になり場は盛り上がりにくくなり、一方通行に誰か一人のスピーカーが話し続けることになりがちです。
オンライン会議においてはその結果、話す人が偏り多くの場合上司だけが話すことが増えます。そして冷えたムードのなか時間が過ぎ、リアルの会議に比べて議論が活発化しにくく意見が深まりません。
こうした「話す人が偏る」「冷えたムードになる」「意見が深まらない」といった悩みはリアルのときでも起こっていたことですが、それが加速するのがオンラインの会議の傾向です。
研修の目的
上記のような課題を解決するのが本研修の目的です。
会議が適切な意見促進と意思決定の場になり、組織力を高める1つの場となること。そのために参加者全員が当事者意識を持ち、ファシリテーション技術を身につけることを目的としています。
オンライン会議での効率を高める
目の前のゴールとして、リモートワーク化におけるミーティングの効率を高めます。リアルでミーティングを実施していたときと遜色ないレベルで生産性が向上するために、阻害要因を取り除くことです。
そもそも会議全体のあり方・生産性を見直す
オンライン会議をリアル会議と同様のレベルに戻すことを皮切りに、リアル会議以上の生産性を目指します。多くの企業においては「対面での会議は100点だったのに、オンラインでは50点になった」わけではなく「リアル会議のときから抱えていた課題が表面化したのがオンラインだった」という感覚をお持ちです。本研修では根本治療をも視野に進めていきます。
研修の特長 ~効果的なオンライン会議を実現する工夫~
「オンライン」会議と「リアル(対面)会議」両方の改善を図る
上で述べたとおり、この研修のメインとなるテーマは「オンラインならではの技術」ですが、同時にオンライン、リアルに関わらず必要なファシリテーション技術をベースとして学んでいきます。これにより本質的なスキル向上と即効性あるノウハウを習得する事が可能です。
「ファシリテーター教育」「参加者教育」の同時実現
オンライン会議では、特に参加者は発言も反応もなく聞いているだけの「地蔵」になりがちです。しかし、会議は参加者が当事者意識をもって臨むことで、はじめて「組織力を高める要素」になります。
そのことを考慮すると、参加者教育がファシリテーター教育と同等に重要だということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
この研修では「ファシリテーター教育×参加者教育のダブルアプローチ」を採用し、参加者を「その場にいる人」から、いち参加者として「影響力のある存在」にまで引き上げることも、ねらいの1つにしています。
ダブルアプローチに関しての詳細は以下をご覧ください。
研修プログラム内容
仕組み化
会議において、しばしば問題になるのが「ポジションパワー」の影響を受ける点です。例えば「上司の演説モードを誰も止められない」「声が大きい人の意見が通りがち」「若手が発言しにくい」…etc。これらはオンラインにおいて増長されやすい傾向にあります。
解決の方向として「人に権力を持たせるのではなく、仕組みに権力を持たせること」が有効です。ここでの仕組み化とは会議活性化のための「ルールを定める事」と「ツールを用いる事」を指します。研修では効果的な仕組み化の方法と具体的な例を交えながら、緻密な設計方法について学んでいきます。
運営技術の向上
以下の3つの観点において技術を習得していきます。
- 議題の設定や参加者の厳選を行う「会議前の工夫」
- 空気感の共有が難しいオンラインでのムードマネジメントや自分とは異なる他者理解を含めた「ベースとなるコミュニケーション」
- オンライン会議におけるレスポンスの取り方、質問の投げかけ方、介入の仕方など
講師紹介
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
野村尚義
15年間で20,000人のプレゼンを指導してきたプレゼン・アドバイザー。いつも選ばれ続けるトップ1%のプレゼンの分析から、成果直結型のメソッド"ダイヤモンド・プレゼンテーション戦略"を体系化し、それを用いた指導をおこなっている。
研修の検討・導入プロセスについて
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