プレゼンテーション行う際、原稿を作成し、その通りに読む人が結構います。

プレゼン指導の専門家として、ズバリ言いましょう

それはNG 中のNGです。

これは、オンラインでのプレゼンでも同様です。

「大事なプレゼンで、言い間違えたりして失敗したくない」

その気持ちは、わかります。ただ、残念ながら、完全に逆効果です。

自分では「スムーズに、言い淀みなく話せた(読めた)から成功した」と思ったとしても、そのやり方では聞き手の心に響かないからです。

「なぜ原稿を読むのがNGなのか?」をもう少し詳しく説明しましょう。

わざわざプレゼンをする理由

そもそもプレゼンなんてしなくても、説明資料を渡せば、相手はこちらが伝えたい内容を理解はしてくれるはずです。

なのに、わざわざプレゼンをするのは、「ライブであることの価値」を提供できるからです。

ライブだからこそ、聞き手はその空気感に引き込まれて、話に没頭する。
ライブだからこそ、心を掴まれる。
ライブだからこそ、感情が動き、やりたくなる。

それが、プレゼンテーションの根幹の価値なのです。

ところが、このせっかくのプレゼンの場面で、聞き手の目を見ることもなく、淡々と原稿を読み上げてしまったらどうなるでしょうか?

「自分の言葉で、熱を込めて聴衆に語りかけている」感がほぼゼロになり、聞き手の心に響かないプレゼンになってしまいます。

ある意味、プレゼンは音楽のライブと似ています。人はなぜわざわざライブに行くのでしょうか?

好きな曲を聴いて楽しみたいのであれば、Spotify等に入っている曲の方が音程や音量等も綺麗に調整されているので、よっぽどいいはず。

なのに、高いお金を払って「下手に聞こえる(笑)」歌を聞きに行くのか?

それは「ライブならではの価値」を享受したいからなのです。

ただし、プレゼンテーションにおいて、こういう心配を持っている人も多いと思います。

「言い淀んだり、詰まったりしたらどうしよう?」
「言い間違えたら、どうしよう?」
「頭が真っ白になったらどうしよう?」

それぞれ、解決策をお伝えします。

プレゼンにおける不安の解決策

1.言い淀み、詰まること

むしろ、それくらいの方がライブ感が出ます。
音楽のライブも、Spotifyで聞くより、音やリズムが結構外れていたりしますが、むしろ聴衆はそれを価値と感じているのではないでしょうか?

2.言い間違い

本当に大事な言葉や数字は、プレゼン資料に書かれているはず。だから、仮に言い間違えても聴衆は気づくはず。
頭の中で修正してくれるものです。

3.頭が真っ白

20年指導してきて、「プレゼン中に頭が真っ白になって、10秒間ストップした」人は1人もいません。
ご安心を。

なぜなら、これまたプレゼン資料を見れば、キーワードが書かれているため、話す内容を思い出すことができるからです。

ここまでの説明で、「プレゼンでは原稿を読まない方が良く、そして作らなくても大丈夫」ということがお分かりいただけたのではないで
しょうか?

「プレゼンテーションはライブ」

この極めて重要なコンセプトを胸に刻んだ上で、次なるプレゼンテーションに臨んでください。

あなたのプレゼンテーションの効果性が爆上がりすることでしょう。

西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
西野著書写真

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