ロジカルシンキングは、ビジネスパーソンにとって必須となる思考法であり、コミュニケーションスキルです。当社マーキュリッチでもロジカルシンキングを取り入れたプレゼンテーション研修やコミュニケーション研修など幅広く展開していますが、スキル定着のためにはインプットだけではなく、アウトプットの積み重ねが欠かせません。

ロジカルシンキングを習得・向上するために、どのようなインプットやアウトプットを積み重ねていくべきか、今日からでもチャレンジできるトレーニング法を解説します。

ロジカルシンキングのトレーニング:インプット強化4選

ロジカルシンキングのトレーニングを行うためには、正確な知識のインプットが必要です。仮にロジカルシンキングの研修を受けたとしても、時間が経つと学んだことを忘れてしまうため、定期的に復習する必要があります。

インプットを強化するためのトレーニングを全部で4つ紹介します。

定量データや一次情報に親しむ

ロジカルシンキングを行う際には、思考のベースとなる情報集めが欠かせません。その際には、人によって捉え方が変わる定性的なデータは用いず、数値で表せる定量的なデータを厳選する必要があります。

また、ロジカルシンキングの正確性を担保するため、データの出どころは明確にしておく必要があります。各府省が公表している統計情報のような一次情報であれば理想的です。

こういったデータに日頃から慣れ親しんでおけば、自ずと情報を読み解くスピードが上がり、分析力も身についていきます。たとえば新聞やネット上のニュースにアンテナを張り、気になる情報があれば、元データを調べるといった習慣を確立できれば、自ずと経験値が増えていきます。

フェルミ推定などロジカルシンキングの例題にチャレンジする

ロジカルシンキングのトレーニングのうち、最も手軽に始められる手法の一つが例題へのチャレンジです。クイズ感覚で取り組めるため、ちょっとしたスキマ時間でもトレーニングできます。

ロジカルシンキングの例題としては、たとえば難しい計算問題を論理的な推理によって、短時間で解くフェルミ推定などがあります。他のトレーニング法とも組み合わせて、思考力を磨いていきましょう。

書籍やネットで基礎を学ぶ

ロジカルシンキングブームの火付け役になった書籍「ロジカル・シンキング」をはじめ、参考になる書籍は無数にあります。また、インターネット上でキーワードを検索すれば、基本的な知識は十分身につけられるでしょう。

また、ロジカルシンキングでよく用いられるフレームワークについても、基本的な考え方や活用方法を学んでおくと便利です。代表的なフレームワークについては別記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。

ロジカルシンキングの研修を開催・受講する

ロジカルシンキングを扱った研修も多数開講されています。ロジカルシンキングを習得すると、組織全体の生産性向上も期待できるため、社内研修で取り入れる企業も多く、当社もよく相談を頂きます。

全社的にロジカルシンキングを習得させたい場合、研修は有効な手法です。ただし、ロジカルシンキングはあくまでも手段のため、会社の課題や目的に合った研修計画を練る必要があります。また、インプットして終わりにならないように、研修受講後のアフターフォローも含めて相談できる研修会社に依頼すると良いでしょう

ロジカルシンキングのトレーニング:アウトプット強化4選

ロジカルシンキングを習得するためには、インプット以上にアウトプットを行うトレーニングが非常に重要です。ロジカルシンキングを磨くためのアウトプットトレーニングを4つ紹介します。

日頃の業務内でロジカルシンキングを使う

たとえば、営業プレゼン前にフレームワークを用いてお客様の課題を分析したり、社内で抱えている問題を要素分解してから図式化してみたりと、様々な場面でロジカルシンキングの技術は活用できます。

その他、ブレインストーミングで、できる限り多くのアイデアを出してから思考整理をする時にも使えるので、社内の他メンバーと一緒に取り組めれば、さらに効率よくトレーニング出来るでしょう。

日頃の報連相などでの話し方を工夫する

例えば上司に報告を上げる際に、結論から先に話し、その後に根拠や具体例を説明するようにすると、ロジカルシンキングのトレーニングになります。もちろん、社内のコミュニケーションを円滑にする効果も期待できるため、やってみて損はありません。

上司への報告の他、会議でのプレゼンテーションや同僚・部下との業務連絡、顧客への営業など使える場面は多々あります。話がわかりにくいと人に指摘されたことがある方は特に試してみるとよいでしょう。

ディベートを行ってみる

特定の議題に対して、反対の立場と賛成の立場に分かれて議論をし合うディベートは、ロジカルシンキングのトレーニングとして有用な手法です。どちらの立場であっても、相手を納得させるための根拠を用意して論理を展開していくため、ロジカルシンキングの他、プレゼンテーション能力も磨かれます。

ディベートは通常複数人で行いますが、相手を見つけにくい場合などは、自分一人で練習できるセルフディベートも良いでしょう。

グループワークに参加する

特定の課題に対して、複数人でその解決方法やプロセスを話し合うグループワークは、集団単位でロジカルシンキングをトレーニングする際には最適な手法です。

グループワークは通常、司会やタイムキーパー、書記といった役割を予め決めた上で進めていきます。慣れないうちは、グループワーク経験者に司会を頼むとよいでしょう。

まとめ

ロジカルシンキングを効率よくトレーニングするためには、インプットとアウトプットの両方をバランスよく行っていく必要があります。インプットとアウトプットの量と質を高めるのは個人の努力だけでは難しいことが多いため、組織的にロジカルシンキングを強化したい場合は、教育研修体制の見直しをおすすめしています。

当社ではロジカルシンキングを取り入れた研修に加え、365日学びが継続する分析眼トレーニングや月1回開催のプレゼンテーション勉強会と言った充実のフォローアップにより、インプットとアウトプット両方の量と質を飛躍的に向上させることができます。

社内でロジカルシンキングの定着を図りたい方や社内の教育体制そのものを見直したい方は、ぜひお気軽にご相談下さい。貴社の課題にあった最適なご提案をさせていただきます。

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