あなたの周りで何だか好かれるタイプの人っていません?居るだけで場が和むというか、可愛げがあって憎めないというか。
外見のことを言ってるのではなくて、その人が発する「なんとなくの雰囲気」の話です。
まさに「愛嬌がある」という表現がぴったりだと思います。
愛嬌はビジネスシーンで必要か?
「愛嬌力」が高い人は、営業やプレゼンテーションの場面においても有利です。
なぜなら、仮に話の内容のレベルが他の人と同じくらいなら、人はやはり愛嬌があるほうを選ぶ傾向が強いから。
また、愛嬌力が高い人は社内の人間関係においてもスムーズにコミュニケーションが図れて、仕事がうまくいきやすい。
「ほんと、愛嬌がある人って得だよな」と皆さんも思われますよね?
ではこの「愛嬌力」は、先天的に備わったものなのか、はたまた後天的に伸ばしていけるものなのか?
この疑問に関して、極めて本質的なコメントをされている方がいたので、引用させていただきます。
愛嬌力の本質とは?
金沢景敏さんという方が自身の著書、『「あなたから買いたい」と言われる 超★営業思考』の中で、愛嬌力に関して以下のように語っています。
と。
このコメントのキーポイントは、「みんながハッピーになれることを考える」というパートです。
たとえば、会議等において笑顔で大きめのリアクションをしている人は、仏頂面の人より周囲の人をハッピーにします。
また、場の雰囲気が堅くて居心地が悪いときに、自虐的なことを言ったりして和ませられる人は、やはり周囲のみんなをハッピーにするのではないでしょうか?
気の利いた事を言う必要はありませんし、すごく高いスキルを駆使する必要もないのです。
結局、「相手やみんなをハッピーにするためにどう貢献できるか?」を真剣に考え、実践することが、愛嬌力の本質なのだと思います。
愛嬌力を伸ばすための第一歩
では、この「愛嬌力」を磨いていくためにどんなことをすればいいのか?
これに関して、私から提案があります。
上記の「笑顔でリアクション」や「場を和ませる一言を言う」といった行動を、目上の人や立場が上の人がいる場で実践すること。
というのも、同年代の仲間たちといるときはすごく愛嬌があるのに、目上の人が混ざったビジネスシーンになると急に堅く、大人しくなってその良さが消失してしまう人が多いからです。
そんな人は、まずは誰かが話しているときに、小さくてもいいので笑顔で反応しながら聞くことからスタートです。
慣れるにつれて、だんだん大きくリアクションするといいでしょう。
そのステージがクリアできれば、次は「場を和ませる」ことにトライして、周りをさらにハッピーにする。
このような「堅くなりがちな場面でのトライアンドエラー」の実践を通じて、どう振舞えば失礼なくかつ愛嬌たっぷりに相手をハッピーにさせられるかがわかってくるはずです。
たとえば、はじめて会う人が多い会合の場などは大チャンスです。
この「周りをハッピーにする行動」を率先して行ってください。
そういった努力を通じて、いつの間にか愛嬌力が上がり、自分がビジネスで得するのみならず、周囲への貢献度も上がっていくことでしょう。
気づけば「あいつは得な性格だよな」と言われているはずです。
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。