社内研修にせよ社外研修にせよ、研修の実施には費用や時間、労力といったコストが必ずかかります。コスト以上の効果を回収できる目途を立てずに研修を行うと、人材教育への投資どころか、単なるリソースの浪費で終わってしまいかねません。
実際、企業研修の施策を検討されている担当者からは「企業研修をしても本当に成果が出るのかわからない」「投資対効果が読めない」といったお声をよく耳にします。
そういった方により細かく状況をヒアリングしていくと、研修実施後のフォローアップがなされていない、もしくは不十分というケースが非常に多く見られます。
企業研修を通じて成果を出すためには、受講後のフォローアップは必須です。むしろ長期的な教育効果を考えると、フォローアップ研修なしの研修は成り立たないといってもよいでしょう。
今回は、人事部の方や研修担当者がつい見落としてしまいがちなフォローアップ研修の重要性について解説します。
フォローアップ研修とは何か?
フォローアップ研修とは、研修で学んだことの内容を定着させるための教育施策です。フォローアップを行うことで、受講者の学習意欲を高め、さらなる成長へとつなげる意図があります。
また組織全体の視点からすると、研修の効果をきちんと測定するためにもフォローアップ研修の場が役立ちます。
フォローアップ研修について調べると、新入社員研修とセットで認識されているケースが多いようですが、マーキュリッチの認識は違います。新入社員に限らず、全ての階層あるいは職種の研修においてフォローアップは必ず用意すべきというのが私達の考え方です。
フォローアップ研修が必要な理由
なぜ私達がフォローアップ研修を重視しているかというと、どれだけ優秀な人でも継続的な学習機会がなければ学んだスキルやノウハウを定着させられないからです。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した忘却曲線の理論によると、人間の記憶は20分後に42%、1日後に74%、1週間後には77%、そして1か月後には79%失われてしまうといわれています。だからこそ学んだことを定着させるためには、反復学習が必要なのです。
「それなら、研修を受講した後各自の努力で復習してもらえば良いのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら受講者の自助努力だけでは上手くいかないことがほとんどです。
なぜなら人間の脳には、できる限り消費エネルギ-を減らして生存確率を高めるため、変化を嫌い、さぼろうとする性質があるからです。そのため、個人の努力だけでは学習習慣が身につかず、大抵は「三日坊主」で終わってしまいます。
だからこそフォローアップ研修を定期的に行い、受講者達の反復学習を仕組みとして促す必要があるのです。
また、フォローアップ研修の場は研修効果を測定し、プログラムの改善に向けてPDCAを回すチャンスでもあります。フォローアップ研修は、受講者の成長促進はもちろんのこと、組織全体の業務改善にも役立つのです。
研修費用を削減するためにフォローアップの機会を減らしたいというご要望も時折伺いますが、フォローアップの仕組みなしでは、どれだけ素晴らしい研修であっても期待する成果が出づらくなり、投資対効果も大幅に低下してしまいます。
そのため、マーキュリッチではすべてのプログラムにおいてフォローアップ研修を必須と考えています。
マーキュリッチにおけるフォローアップ研修の考え方とは
フォローアップの実施頻度は研修会社の方針や企業の教育体制によって様々ですが、マーキュリッチの場合は受け皿としてのプレゼンテーション勉強会を設け、やる気がある受講者達にさらなる学びの場を提供しています。
学習意欲の高い受講者同士が互いに切磋琢磨しあえる場を設けることで、個々の成長が加速し、日々の学びが深まります。
またマーキュリッチでは学びを持続するための分析眼トレーニングも徹底しているため、フォローアップ効果がより高まりやすいというメリットもあります。
他者のプレゼンテーションを分析し、学びを吸収する素地を研修期間中に培っているため、フォローアップ研修の機会を各々が最大限活用でき、研修終了後もその学びを持続させやすいのです。
まとめ
自社の教育研修の効果や成果に不安や疑問を抱かれている方は、まずフォローアップ研修が仕組みとして組み込まれているかどうかを確認することをおすすめします。
また、フォローアップ研修が用意されている場合も、その頻度や内容が十分なのかどうかは精査する必要があります。
私達マーキュリッチは、教育プログラムを通じてお客様が「確実な成果」を体感できなければ、研修をする意味がないと考えています。だからこそフォローアップ研修を徹底し、受講者全員が研修終了後も着実に成長し続けていく環境を用意しているのです。
現状の社内研修では投資対効果が物足りないと感じておられる方は、ぜひ一度弊社にご相談下さい。創業から20年以上、年間150日もの企業研修を提供してきた教育のプロフェッショナルが、最適なプレゼンテーション研修をご提案致します。