営業マンは直ぐに行動することが大切です。後回しにしないことが大事です。しかしながらお客様との期日設定は早ければ良いというものでもありません。
期日設定は慎重に
営業マンとしての行動は直ぐに起こすべきなので、「今日中にお持ちします」とか「明日中にお持ちします」等とついつい言ってしまいがちです。
やる気をアピールしたいし、直ぐに対応できる営業マンとして、信用も克ち取りたいからです。
しかし「今日中」とか「明日中」という期日を設定することは、お勧めできません。
なぜかというと、他にどんな急用が発生するかわからないからです。
今日中にお届けしますと言っておきながら、急用ができてしまったら、約束を破ることになりかねません。お客様にとっては約束を守ってもらえなかったという事実が全てですから、どんなに言い訳をしても信用は失墜してしまうでしょう。
やる気が空回りし、結果としてマイナスの評価だけが残ってしまいます。
期日設定はできるだけ遅く
ではどう対応するのが良いかと言うと、期日設定はできるだけ遅く設定するのです。
「今現在、他の案件を複数抱えているので、多少お時間を頂きたいのですが」とできるだけ遅い期日に設定するのです。
素早く行動することが大事ですが、どんなトラブルが発生しても良いように、期日設置は遅くしておくのです。
実際のところ、何が起こるかわからないのですから。その上で、今日や明日にお届けしても全く問題ありません。約束期日より早いことに、問題は一切ありません。
ただし気を付けることが一つあります。
早く届けたことでお客様が喜んでいただけた場合に、ついつい「お客様を優先させて頂きました」等とは言ってはいけません。そんなことを言うと、次回以降遅い期日は設定できなくなりますし、無理なお願いをされる可能性さえ出てきます。
期日の約束はできるだけ遅くし、行動は直ぐに起こすというスタンスが身に着くと、お客様からの信用は、益々高まるでしょう。
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。