見た目で人を判断するのは良くないことだと、子どもの頃に教わった記憶がありませんか。
おそらく一度や二度は、大人から聞かされた経験があるのではないでしょうか。しかし、その人の中味、本心を簡単に知ることはできないから、見た目で予測を立てて行動することが多いのも事実です。
人は見た目に左右される
相手の心を読むことができれば、その人がどんな表情をしていようが寝転がっていようが、安心していられるでしょう。
しかし人の心は読めません。
口ではYESと言っていても、本当にYESと思っているのだろうかと不安になるのが、人間です。
相手が目を合わせなかったり、小さな声で返事をしたりというような態度を示すと、心の中ではNOと言っているに違いないと疑ってしまうのです。これは自己防衛本能が起こさせる心理的な働きですから、当然のことと言えるでしょう。
形から入ることの重要性
相手との意思疎通を図り、お互いを理解し合うことでコミュニケーションが成立します。
そのためには相手を理解しようと努めるとともに、自分の気持ちを誤解されないように伝える努力が必要です。
新たなプロジェクトが立ち上がり、チームとして営業戦略を立てている最中に、やる気に溢れていながらも片肘付いて目を閉じている仲間がいたらどう思いますか?
やる気に溢れているなとは、誰も思わないでしょう。
内心嫌でしょうがなくても、背筋を伸ばして目を見開いている仲間は、やる気満々という評価をされるでしょう。
仕事である以上は、形から整えることにも意味があるのです。
周囲はあなたを理解してくれる人ばかりではないので、理解してもらう努力が必要なのです。そのための形なのです。
姿勢の善し悪し等、社会人に注意する人はいないでしょう。姿勢が良いねと褒められることもないでしょう。それでも見ている人は見ています。
姿勢一つで、あなたにやる気を感じるお客様もいるのです。自分のイメージ作りにおいても、姿勢の良さは役立つでしょう。
人間は中味が大事と言い張っても、それは独りよがりであり、コミュニケーションを否定するだけです。
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。