「どうしてもお伝えしたい情報があります。是非とも情報交換させてください」というので、スケジュール調整をして確保した1時間が無駄に終わりました。がっかりしたというか、憤慨したという方が正しいでしょう。それは、私の会社について訪問者は何も知らなかったからです。
お客様を訪問する際のマナー
お客様のところに出向くのであれば、少なくともホームページくらいは目を通しておきましょう。業界紙を読み通してというのは難しくても、ホームページくらいの内容は知っておくべきです。
玄関のチャイムが鳴ったのでドアを開けてみたら、訪問者が「あなたは誰ですか?」と聞くことは無いですよね。ところが、ビジネスの場では許されると思う人がいるようなのです。
既にお分かりだと思いますが、大変失礼ですしこれでビジネスが成立することはあり得ません。
会社の基本情報を確認しなければならないレベルで、重要な情報交換ができるわけがないのです。
お客様への関心がビジネスチャンスをもたらす
人は、自分に関心を持ってくれる人に好意を抱きやすいのです。ビジネスでも全く同じです。
「うちの会社のこと、良く調べているね」と言われたら、チャンスです!
「そこまでうちの会社のことが分かっているのなら、ちゃんとした提案をしてくれるだろう」という良い意味での推測が働くからです。警戒心だらけで、何を売りつけに来たんだろうと思われているよりも、数百倍・数千倍も話を聞いてもらい易くなるのです。
逆にその会社を知らずに、何をプレゼンすることができるのでしょうか。「商品が良ければ売れる」のかもしれませんが、それはあなたの訪問時ではないでしょう。
お客様のことを何も知らない営業マンが現れて、「お宅の会社には、この製品が良いですよ」と力説しても説得力がありません。きちんと調べた上で、「この商品のこういう点が御社のお役に立つはずです」と勧めれば効果があるでしょう。
このように訪問前にその会社について調べておくのは、自らのビジネスチャンスを広げるためにも必要なのです。これからは、是非事前調査をして訪問されるようにしてください。