海外での販路開拓のプレゼン、ヘッドクォーターへのプレゼンなど、グローバル化の進展のなかで、英語でのプレゼンテーションの機会は増える一方です。そしてそれらの機会は、今後のビジネスを左右する重要なものばかり。
にも関わらず、多くの日本人にとって、英語でのプレゼンテーションを成功させることはとてもハードルが高いことです。理由は英語とプレゼンテーションの両方に苦手意識を抱きがちだから。一つですら克服しがたいのに、二つもの壁は大きすぎます。
またコロナ禍以降、グローバル企業では海外拠点や海外の取引先とのコミュニケーションにおいて、オンラインミーティングが必要不可欠となりました。この事実は、これまで以上に英語でのプレゼンテーションの場面が増えていることを意味します。
プレゼンターは、ふたつの苦手意識を背負い、環境の変化を受け入れながら、シビアなビジネスの現場に立ち向かわなくてはなりません。そうした中でプレゼンターの助けとなるのは今ある英語力で乗り切るためのプレゼン技術です。
英語プレゼンテーション研修の実施映像
英語プレゼンテーション成功の秘訣
プレゼンに備えて英語力向上を目指すものの、英語力は一朝一夕に身につかない。ビジネスプレゼンの場面はプレゼンターの成長を待ってはくれません。
だからこそ、選ばれる英語プレゼンテーションへの最短最善の方法は「今ある英語力だけで、戦えるようなプレゼンテーション技術を磨くこと」です。これはグローバルシーンで活躍する数百名のプレゼンターをサポートしてきた経験から確信していえることです。
そのために必要なことは、3つ。削ぎ落とすこと・型にはめること・演じきること。
削ぎ落とすことで、メッセージを際立たせる。型を用いたシナリオ展開で、ロジックをわかりやすくする。そして、自信と熱意ある自分を演じきる。この3つで、英語プレゼンは評価を勝ち得るものに変身します。
ゴールと効果
シンプルでわかりやすい英語プレゼンができる
「メッセージが伝わりやすいように、シンプルに」よく言うことですが、なかなか実現できないことがプレゼンターの悩みです。それは、メッセージに何を残して、何を捨てるべきかがわからないから。
本研修では、講師からの直接フィードバックを通じて、自分のプレゼンにおいてはどう削ぎ落とすべきかを個別に理解することができます。
グローバルスタンダードなフォーマットが習得できる
日本人の英語プレゼンが伝わらない大きな原因が、「起承転結で語ってしまう」等の間違った構成方法にあります。言語力の問題ではなく、構成力の問題だったのです。話の順番のせいで価値が伝わらず、チャンスを逃してしまうのは非常にもったいないこと。
この問題を解決するのは簡単です。プレゼンの構造の”成功パターン”にあたるフォーマットをひとつ覚えて、自分の語るべきことをフォーマットに当てはめることです。本研修でその王道フォーマットを手にすることができます。
物怖じしないプレゼンで、自信と信頼をアピールできる
日本人が英語でプレゼンをするときに失敗してしまう一番の理由。それはあまりにも物怖じをしてしまい、弱々しいプレゼンになってしまうことです。これでは、自信も熱意も全く伝わりません。そのようなプレゼンでは相手に選んでもらうことは難しいでしょう。
本研修では、英語を母国語としない私たちが英語プレゼンに臨む際に、つい捉われてしまう”自分を追い込む誤解”を解くことから始めます。英語プレゼンのプレッシャーを緩めることで、自信と熱意ある自分を演じきるだけの余裕をもたらします。
英語プレゼンへの苦手意識を払拭できる
英語プレゼンテーションへの心理的なハードルが下がり「英語プレゼンは特別なものではない」と気付くことにつながります。その結果、プレゼンの機会で尻込みすることなくやっていけるので、経験数が増えていきます。
そのなかで成功は自信に、失敗は学びに変えていくことができ、成果と成長を最大化していきます。
日本語プレゼンのスキル向上にも直結する
研修後の受講者アンケートでしばしば書かれるのが、「学んだことが日本語プレゼンにもそのまま生きる」というもの。それもそのはずです。研修のコンセプトが、プレゼン力を伸ばすことで最短距離で英語プレゼン力の向上を図る、というものだからです。
当研修を受講いただくことで、言語に関わらず様々なビジネスシーンにおけるプレゼンテーション力の向上をはかることができます。
オンラインにおける英語プレゼンのコツがつかめる
多数の参加者が同時に参加することができることや、Web会議ツールの機能が以前より向上していることから、海外拠点や海外の取引先のコミュニケーションはオンラインミーティングに移行しています。
非言語コミュニケーションが制限されるオンライン環境下でも、英語で自分の考えを明確に伝えられるよう、オンラインならではのポイントをつかむことが出来ます。
研修の特長
英語力アップではなく、今あるリソース(英語力)の活かし方で人を動かす
指導するのは「正確な英語のプレゼン」ではなく「ビジネスを動かせる英語のプレゼン」です。というのは、英語プレゼンは手段であり、御社の目的はビジネスを動かすことのはずだから。
ですので「多少の文法間違いはOK。美しい発音も不要。それよりもメッセージと構造と熱意が伝わることを重視せよ」といった指導をおこないます。それこそが世界のビジネスシーンを動かしてきたプレゼンだからです。
英語で人を動かしてきた専門家による指導
講師の西野浩輝は、ビジネスの現場でこれまで約500回の英語プレゼン・商談をおこなってきました。その相手は外国人経営者や、外国人現場担当者など立場も国籍も様々です。
また、英語力に関しても、TOEICのスコアは満点の990点。世界最大のスピーチ・プレゼンクラブであるトーストマスターズ・クラブ(英語)で、Presidentを務めた経験もあります。
日本語/英語を柔軟にスイッチしての指導で落ちこぼれを作らない
研修では、講師自身が手本となるために英語をベースにで講義をおこないます。ただし、受講者がついてこれなくなるのを防ぐために、講師が受講者の反応を見ながら随時日本語で補足をしていきます。
これにより英語スキルが低い受講生がいたとしても、落ちこぼれさせることなく技術習得を促せます。これは日本人講師が研修を担当する場合ならではのメリットです。
日本人が英語でプレゼンするときならではのコツを伝授
英語プレゼンテーションの際にやってはいけないことのひとつが「ネイティブの優れたプレゼンターを模範にして、そのようになろうとする」ことです。それは無理です。
私たちが目指すべきは「英語を母国語としないのに、優れているプレゼンター」です。なぜならば、私たちがたどるべき道があるからです。
彼らは「外国人を相手にプレゼンをするときならではのコツ」を知っています。そして当研修ではまさにそのコツをお教えします。
英語プレゼンテーション研修のプログラム内容
STEP1 英語プレゼンで抱きがちな誤解と正しい考え方
英語プレゼンについて間違った考え方を持ったままいくら練習をしても上達しません。正しい考え方のもとで正しく練習してこそ、使える英語プレゼン力が身につきます。
・英語プレゼン理解度チェック
・日本人はなぜ英語プレゼンが苦手なのか
・日本人ならではの英語プレゼン習得の方法
・英語は下手でもしっかり伝わるプレゼンのコツ
STEP2 英語プレゼンの基本原則
英語、日本語に限らずどんな言語でプレゼンをおこなうときに踏まえておくべき普遍的なプレゼンの大原則と、英語プレゼンならではの基本原則の両者を学びます。
・プレゼンの3つの要素プラス1
・英語プレゼンでの言葉の使い方
・英語プレゼンでの文章の組み立て方
・オンラインにおける無機質化を乗り越えるための基本的指針
STEP3 英語プレゼンにおけるプレゼンスの高め方
優れたプレゼンターは第一声を発する前から、聴衆を引き付けるプレゼンス(存在感・影響力)を放っているものです。聴衆の意識を自分に向けさせるためのプレゼンス(影響力、存在感)は大きく変わってきます。効果的なプレゼンスの高め方をお伝えします。
・プレゼンスとは?
・English Speaker に対するプレゼンスの高め方
・オンラインにおける効果的な環境設定と見せ方
・【演習】自己紹介プレゼンテーション
STEP4 英語プレゼンにおけるコンテンツの作成方法
同じメッセージでも、事例やエピソード、メタファー、データや数字などを適切に用いることによって、説得力の高いプレゼンをおこなうことが可能になります。英語プレゼンでの聴衆を相手にしたときの魅力的な内容の伝え方について学びます。
・メイン・メッセージの作成
・事例・エピソードの使い方
・English Speakerが好むメタファーのスキル
・データ・数字のうまい表現の仕方
・対比によりメッセージを際立たせる
・【演習】コンテンツ・プレゼンテーション
STEP5 英語プレゼンにおけるストラクチャーの構築方法
英語プレゼンでは起承転結の構成はNGです。ではどうすればいいのか。どんな国籍の聴衆を相手にしたときでも通用するプレゼンの構成方法を学びます。
・ストラクチャリングの基本プロセス
・サンドイッチ・フォーマットによる構成
・Introduction-Body-Conclusionによる展開とそれぞれのポイント
・PLEPの法則を用いた詳細説明
・イントロで日本人が陥る罠と対処法
・「What’s your point?」を避ける
・英語プレゼンで使えるつなぎ言葉集
・【演習】事前に作成した資料を使ったプレゼンテーション
STEP6 英語プレゼンにおける魅力的なデリバリーの方法
「相手の目を見ながら笑顔で自信ありげに話す」など英語プレゼンならではのマナーと、日本人らしさ、自分らしさを活かした立ち居振る舞いの仕方について学びます。
・Verbalにおける4つのスキル
・Non-Verbalのおける4つのスキル
・英語プレゼンにおける日本人らしさの出し方
・English Speakerが気になる日本人のプレゼンの2つのポイント~表情とアイコンタクト
・英語プレゼンでは強調が重要になる
・オンラインならではの「2重の目減り」とは?
・オンラインにおける各スキルの発揮方法
STEP7 アガリへの対処の仕方
アガリは必ずしも悪い事ではありません。正しく対処することで、むしろ「力」になります。
・なぜアガることは「いいこと」なのか?
・「アガリ」による2つのデメリットとその対応策
STEP8 Q&Aをうまく乗り切るコツ
聴衆からの鋭い質問をうまく捌いていくことによって、聴衆の理解度や納得度を高め、かつ相手に信頼感を与えるプレゼンが可能になります。
・質問を受けるタイミングと適切な対処法
・タフな質問を受けてしまったときにどうするか
STEP9 総括英語プレゼンテーション
短期間でプレゼンを改善するために最も重要なのは、その道の専門家から直接フィードバックをもらうことです。本研修では、受講者に実際にビジネスの現場での英語プレゼンテーションをおこなってもらい、講師が個別にフィードバックをおこないます。
・【演習】改訂した資料を使ったプレゼンテーション
こんな方にオススメ
○英語プレゼンテーションで受け手に選ばれる必要がある方
○英語で、人を動かすスピーチをする必要がある方
○フォーマルな場ではないものの、商談などで英語を使う方
○英語プレゼン力を伸ばしたいとは思っているが、ネイティブ講師からすべて英語だけで研修を受けるのは効果的ではないと感じている方
○専門家から直接プレゼンに関するアドバイスが欲しい方
コース別のアジェンダ
当社の英語プレゼン研修では、「プレゼン力とTOEICの点数」を考慮したコースを用意しております。受講者の習熟度を考慮する際にご参考ください。
各コースの目安とアジェンダ
TOEICの目安 | コース | プレゼン講義 | プレゼン演習 | フィードバック(受講者からプレゼンター) | フィードバック(講師からプレゼンター) |
---|---|---|---|---|---|
~500 | 初級 | 日本語 | 英語 | 日本語 | 日本語 |
501~800 | 中級 | 英語&日本語 | 英語 | 英語&日本語 | 英語&日本語 |
801~ | 上級 | 英語 | 英語 | 英語 | 英語 |
よくあるご質問
Q1.研修は日本語と英語どちらで行われますか?
A1.コースによって異なります。詳しくは各コースの目安を参照してください。
講師は完全バイリンガルです。講義及び講師フィードバックにおいては、受講者の理解度に応じて日英言語を使い分けます。希望に応じて、日英両方で進行する事も可能です。
Q2.研修においてTOEICの成績は関係しますか?
A2.コースを選択いただくにあたっての参考にして頂いています。
Q3.当社の業務に応じて、研修内容をカスタマイズしてもらえますか?
A3.大丈夫です。講師と打合せをして内容を決定していきます。
Q4.TOEICは上級コースに該当しますが、プレゼンは初心者です。どのコースがおすすめですか?
A4.まず、日本語のプレゼン研修を受講いただき、その上で英語プレゼン研修の上級コースを受講いただくケースが多く、そのパターンがおすすめです。
状況をお伺いしてからコースをご提案することも出来ますので、お気軽にお問合せください。
Q5.受講者の英語力に幅がありますが、中級コースを受けさせたいと思います。問題ないでしょうか?
A5.コースを分けて受講いただくことを推奨しておりますが、ご質問頂いたケースでの実施も可能です。その場合、必要に応じて日本語での補足を行いながら進行していくため、通常より時間が延長される場合があります。
Q6.様々な国籍のメンバーで受講することは可能ですか?
A6.問題ありません。ただし、受講者が日本語に不安がある場合は上級コースをおすすめします。
Q7:英語プレゼン研修を行うための課題はありますか?
A7:はい、ございます。事前課題は研修時の演習で使用します。また、コースによって難易度が異なります。
研修受講者の声
英語でプレゼンする時の武器を教えてもらった
プレゼンテーションの研修は実質初めてだったので、とても勉強になりました。特にノンネイティブが英語でプレゼンをする時の武器を教えて頂けて、良かったと思います。プレゼンの中身に対する、講師からのフィードバックは日本語でのプレゼンでも活用できると思いました。普段の会話、説明を行う場合もプレゼンテーションのポイントを応用したいと思います。
講師のプレゼン自体がお手本だった
今後、英語プレゼンの機会が増えていくので、今回のセミナーでプレゼンスキルを工場させる事ができ、今後に生きると思う。今回の講義で学んだ事を生かして、積極的にプレゼンを実施していきたい。西野講師のプレゼン自体がお手本になっていたので、プレゼンにおける言いまわしや表現も多く覚える事が出来た。 少人数制のため、フィードバックコメント、プレゼンに多くの時間をかける事ができたのも良かった。
日本語・英語どちらのプレゼンでも活用できる
予想通りの内容ばかりではなく、意外なところに気づかされました。 英語だけでなく、日本語でのプレゼンでも活用出来そうなポイントが多くあったと思います。
講師紹介
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
研修の検討・導入プロセスについて
研修の検討・導入プロセスの詳細はこちらのリンク先をご覧ください